SEとかプログラマって、響きがなんかカッコいい
実態を知らない人に、「SEやってます」というと、ほぼ必ず、「すごいですね」と言われる
お前絶対中身知らんやろ!
現場は壮絶やぞ!
空気がどよーんとしてるぞ!
何かが大きく変わる時は、真夜中の作業が発生するぞ!
ということで、知らない人のために、少し職業紹介したいと思います
Contents
お仕事の概要
SEとプログラマは一緒にされることもありますが、中身は全然違います
そして、基本的にSEの方が給料がいいです
かといって、プログラマが楽な仕事というわけではありません
SE(システムエンジニア)
SEは基本的にシステム開発全体に関わります
例えば、小さな美容院とかで、
「今はお客さんの管理をノートを使ってやっているけど、パソコンで簡単に予約とか電話番号とか管理したい!」
という要望があったとします
そうすると、SEはその美容院がやりたいことを「要件」としてまとめます
そして、そのやりたいことが厳密に決まったら、
- どういう方法で実現するか
- どのくらいの性能のパソコンが必要なのか
- どのくらいの労働力があれば納期に間に合うか
など、プログラマがプログラムを組む直前の工程まで担当することになります
(この辺も会社によって線引きが違います)
で、プログラマにプログラムを作ってもらって、それをテストします
それがきちんと要件を満たしていたら、納品(移行)となります
プログラマ
文字通り、プログラムを作る人です
作ると言っても、担当する範囲は会社によって異なりますが、渡された仕様書に沿ってプログラムを作成します
一番泥臭い作業と言ってもいいかもしれません
外からは見えない、縁の下の力持ち
プログラマはお客さんと直接会うことはありません
でも一番、専門的な技術力で、締め切りを守りつつノルマを果たさなければいけません
プログラマは、人数がたくさん必要な時もあれば、一人いれば十分なこともあるので、会社に常駐しない外注者を雇うことも多いです
1ヶ月だけ来てもらうこともあり、知らない人がいつのまにか座ってるとか、いなくなってるとか、よくある話です
使うのは自分の頭と基本的なソフト
SEとかプログラマって何もかもパソコンを使って、パソコンが解決してくれるようなイメージがないですか
SEが最初にやることは、知って理解することです
打ち合わせに参加したり、資料を読み込むことだったり、業務や税制関係の勉強だったり
パソコンが使える以上の大事なことが、たくさんあります
SEが使うのはWordやExcel
SEが仕事で使うのは、パソコンに最初から入ってるような基本的なソフトが多いです
もちろん、専門的なツールも使いますが、新しいシステムの企画書はワードで作ったり、費用の概算だったり、プログラマに渡す仕様書の作成もエクセルでします
なので、ワードやエクセルが使えない人は苦労します
プログラミングの知識より、エクセルがきちんと使えることの方が実際の作業の中では重要なこともあります
プログラマもExcelを意外と使う
プログラマも、プログラミングの知識があることが一番大事ですが、プログラムを作って動作を確認したときに作る資料はエクセルで作ったりします
その時に、エクセルが使いこなせるかどうかで、できる資料の見栄えも、スピードも変わってきます。プログラムが完璧でも、作った資料が汚かったら評価は下がりますよね
むしろ、エクセルの使いこなし具合でその人のレベルが測れると言っても過言ではありません
確認は人の目で
そして、かなりアナログなことも多いです
プログラミングが終わった後に、テスト結果を印刷して確認するときは、小さい字がたくさん書かれているA4の用紙を1時間以上見つめて、ペンでチェックしながら結果を確認しないといけません
帳票などの印刷物を作成するときは、字がはみ出てないかとか、罫線が切れていないかとか、珍しい漢字が文字化けしていないかとか、人の目でチェックしないといけません
パソコンをかっこよく使いこなす
これは割とあってると思います
普通の人が使わないようなショートカットキーとか、マニアックなツールとか使ってる人は結構います
画面の動きもタイピングも、目で追えないくらい早い人もいます
ただ、自分は人よりパソコンに詳しい!という自信が一瞬で打ち砕かれます
技術を盗むくらいの気持ちで教えてもらえれば、一気にレベルアップです
人との関わりは避けれられない
人と関わるのが苦手だから〜という理由で、プログラマを選ぶ人も多いと思います
プログラマは孤独な作業者というイメージで、個人プレーができそうですよね
コミュニケーションが苦手な人(自分)でも、やれる職業だと思ってました
でもやはり、人間関係は避けることができません
SEはお客さんと、プログラマはSEと、もしくは同僚や上司との長い長い会議があったりします
長い長い会議は苦痛ですし、人前に出て何かを説明することもあります
遅延が発生すると毎日残業
システムを作るという作業は、あらかじめ、月単位週単位でスケジュールを立てます
接客業など、日によって仕事量が変わってくることもある職業よりは、計画的に作業に取りかかれるので、急に当日の残業が発生することはあまりありません(事件がなければ)
ただし、トラブルや作業の遅延で遅れが発生すると、残業の嵐です
毎日、夜遅くまで、死んだ顔をしながらパソコンに向き合います
季節も、時間も感じることができないことすらあります
そして休日も出勤です。これもまた死ん(略)
この辺から、病気になったり、辞めたりする人が出てくるんでしょう
まとめ
SEとかプログラマってパソコンのプロフェッショナルであることは、確かだと思います
でも、ただパソコンの前に座って一日が終わるわけではなくて、人とのコミュニケーションだったり、社会の流れ(税率や社会制度など)が変わるたびに知識を更新しないといけなかったり、人の話を正確に聞いて理解する必要があったりします
私は人とのコミュニケーションが苦手なので、パソコンに関わる仕事だったら、無口でもできるのではと思って、IT系の仕事を選んでしまいましたが、今やってるレベルなら、IT系でなくてもよかったかなと思っています
まあパソコン使えたら、どこでもなんとかやれると思うので、パソコンを普通に使える能力だけは衰えないようにしたいです
おわり!